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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第18章 清浄の音~未来へ
 朝早くから日が沈むまで働き通しである。それでなくとも、今日は下町を歩き回って疲れた。明日に備えて今夜は早く寝もうと、明華は片隅に積んだ夜具を手早く敷いた。




 そのときだった。コトリという物音が外で響き、明華は弾かれたように面を上げた。
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