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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第18章 清浄の音~未来へ
「可哀想に、可愛らしい顔をしているのに、ここがイカレておるようだ」



 大きな荷物を担いだ下僕に舌打ちしているのがすれ違いざま聞こえた。



 どうやら、頭のおかしい娘だと思われたらしい。明華は肩をすくめ、道を行く通行人に混じって宮殿への帰り道を急いだ。
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