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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第21章 本日も晴天なり
 明華は笑いながら言い、片付けを始めた。長い春の陽もそろそろ傾き、流石にもう今日、客は見込めないだろう。




 小道具の水晶玉とこれは本当に必要な虫眼鏡を背負い袋に放り込み、机代わりの箱と筵を背後の空き店の軒先に寄せる。これで帰り支度は完了だ。
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