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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第22章 消えた女官と明らかになった真実
 心からの笑みを向けると、何故だか、この人の良い親父はそっぽを向いた。





「止せやい、柄にもない殊勝なことを言うなんてさ。それでなくても年のせいで緩んだ涙腺が余計に緩みっ放しになるじゃねえか」
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