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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第22章 消えた女官と明らかになった真実

「いつかも申し上げましたよね。私が理想とするのは良人が妻一人を慈しみ、妻もまた良人だけを敬愛するような誠実な関係です。側にいろとは仰せになりますが、私はその他大勢の中の一人にはなれません。若さまはやんごとなきお方ですゆえ、いずれは、中殿さま(チユンジヨンマーマ)をお迎えになるでしょう。その時、私はどうすれば良いのですか? いいえ、いずれ迎えられる王妃さまだけではありません、他の十五人もいらっしゃる他のお妃さま方とどのような顔をして逢えば良いのか、私には判りません」

