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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第22章 消えた女官と明らかになった真実
「張月について、もう少し教えて欲しくて」



「張月のー。どんなことを話せば良いの?」



「例えば、生い立ちとか」


 張月は遠い眼になった。



「実のところ、話せるほど、私はあの子のことを知らないのよ」
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