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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第23章   岐路~それぞれの道
「まあ、ごめんなさい。坊やが眼が覚めてしまったみたい」





 女が背中から赤児を降ろし、腕に抱いて優しくゆすった。明華はつられるように赤児を覗き込む。薄汚れてはいるものの、目鼻立ちの整った子だ。観相したときも感じたが、多少癇は強いところはあっても、聡明で出世する相である。
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