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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第24章 花の褥
 橋のたもとには、無数の花びらが散り敷いている。明華は花びらを拾い集め、手のひらに乗せた。



「ほら、見て」




 女の子に差し出せば、案の定、子どもは愚図るのを止めた。母親に似た大きな眼を一杯に見開いている。
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