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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第24章 花の褥
 明華は務めて平静を装った。



「それで、その二人はどうなったのかしら」


 女は、あたかも周囲で聞き耳を立てている者がいるかのように声を落とした。


「片方がもう一人の女の首に手をかけてさ」


 女は自分の両手を前に差し伸べた。
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