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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第24章 花の褥
 張月は姉への情と憎しみの間で、烈しくもがいていた。彼女の苦しみとは、まさにそれだったのだ。



「可哀想に」



 張月は花の褥で微睡(まどろ)んでいるかのようでもある。明華は幸薄い妓生の髪を労るかのように撫でる。
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