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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第30章 発覚
 後はもう振り返りもせず、一目散に掛け去った。ウォンギが走り去った後、殿舎前の低い樹木ではチマが風にはためいていたー。




 昼間、洗濯干し場に干していた女官のチマが風に飛ばされて樹の枝に引っかかったのだ。
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