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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第31章 再び後宮へ
「謝って泣かれたら、それこそ私の男としての矜持はズタボロになるぞ?」



 どこかふざけた様子で言いながら、うっすらと滲む明華の涙を龍袍の袖で拭った。



 明華は胸が一杯になり、コツンとヨンの広い胸に頭をぶつけた。暖かくて大きな手のひらが優しく髪を撫でてくれる。とても気持ちが良い。
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