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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第4章 接近
「そうか。確かに高熱がやっと引いたばかりなのだ。難しい話をするべきときではないな」




 ソファはヒヤリと背中に氷塊を入れられた心地だった。この男は穏やかな外見にそぐわない、刃物のような鋭利さも持っている。恐らくはソファが口走った科白が以前の状況説明と相反することに気づいている。
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