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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第32章 罪と恋
「口直しだ」


 添えられている飴玉を口に入れてやる。色とりどりの飴菓子は見た目も美しい。


 キム淑儀が堪らず嗚咽を洩らした。


「何故、殿下はそのようにお優しいのですか? いっそのこと、私を罵って下されば良いのに」
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