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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第4章 接近
 王はやるせなさげに、声も出さずに泣くソファを見ていた。




「ー 一人にして頂けませんか、殿下」



 ややあって、ソファは消え入るような声で言った。王が立ち上がる。



 心配でならないといったように幾度も振り返り、静かに出ていった。
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