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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第35章 求婚(プロポーズ)のゆくえ
 明華の眼からは次々に大粒の涙がしたたり落ちた。




「私は確かに殿下をお慕いしています。叶うなら、私だって殿下のお側で生きてゆきたい。でも、殿下の伴侶として生きてゆくことは、ご自身が先ほどおっしゃったように中殿として生きることです。私には、どうしてもそれが受け入れられないのです」
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