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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第35章 求婚(プロポーズ)のゆくえ
 彼が不思議そうに訊いた。



「何故、明華がその事件を知っている?」




 そこで明華は一昨日の一件をかいつまんで話した。月岑楼の帰り道、花月楼の前をたまたま通りかかったこと、捕盗庁の役人が物々しく出入りしていたため、気になって下役らしい役人に詳しいことを訊ねたこと。
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