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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第35章 求婚(プロポーズ)のゆくえ
「何という名前か、ご存じですか」



 ヨンが眼を瞑り、しきりに思い出すような顔になった。



「宗俊、確か、そのような名ではなかったか」



 明華は自分でも血の気が引いてゆくのが判った。やはり、当たらなくても良い予感が的中してしまった。
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