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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第36章 予感
 明華は少し前を歩く広い背中を見つめる。ヨンと二人で瑠璃唐草の野原に出掛けてから、丸一日が過ぎていた。約束通り、ヨンは陽が落ちてから下町の明華の棲まいにやってきた。




 二人は今、こうして義禁府に向かっているところだ。
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