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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第36章 予感
 別に、何も明華を怒らせるようなことは言っていない。




 しばらく会えないと告げたときは、とにかく何か言って明華を黙らせることだけに気が向いていた。彼女に今、語らせてはならないと勘が告げていた。そのため、焦りのあまり、自分でも何を言ったのかよく記憶していない。
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