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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第36章 予感
 その日は五月最後の日だった。明華はいつものように四つ辻で観相を行い、黄昏時に貧民街の我が家に戻ってきた。




 陽が落ちるのが随分と遅くなった。もう初夏よりは夏と呼んだ方が良いような気候である。
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