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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第36章 予感
 彼は金宝樹の根元に何か転がっているのを認めた。このような夜半に誰かが眠っているのだろうか。眼をこらすと、やはり人が横たわっているようである。季節が季節とて、戸外で眠っても凍死する心配はない。だとしても、酔狂なことをする者もいるものだ。
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