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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第36章 予感
 彼は淡く微笑んで続けた。



「お嬢さまがご生害に使われた懐剣は、寺でお預かりしました。供養という名分ながら、実はお嬢さまの懐剣も宗俊の筆硯と一緒にここに埋めたのですよ」



 宗源の言葉に一瞬、明華は胸が熱くなった。
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