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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第40章 空を見上げて
「白鈴、どうしたの?」



 白猫に問えば、白鈴の小さな体がモゾモゾと動いた。明華がかすかに笑った。


「ごめんね、腕がきつすぎたのかしら」



 つい知らず、白鈴を抱く腕に力が入りすぎていたのかもしれない。
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