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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第40章 空を見上げて
 彼の夢を見たその朝は、大抵、泣きながら目覚めた。嫌いで別れたのではなかった。明華は今でも彼を大好きだ。いや、好きという言葉では足りないほど愛している。皮肉なもので、彼と離れて初めて、明華はヨンに対する我が想いを客観的に見られるようになった。
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