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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第40章 空を見上げて
 明華は奥方に問うた。



「では、本当によろしいのですね?」


「はい。既に心は決まっております」



 明華は頷き、立ち上がった。先に夫人が立ち、次の間へと続く扉を開ける。室には予め絹の夜具が二つ並んでいた。
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