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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第40章 空を見上げて
「ーっ」



 夫人が息を呑んだ。明華は労りのこもった声音で続けた。


「どうか落ち着いて下さい。ご懐妊中のお身体に心労はよくありません」


 夫人が恐る恐る言った。



「観相師さまには、落下したのが私の子ではないとお判りになるのですか?」
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