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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第40章 空を見上げて
 明華はヨンに逢いたい一心でやはりその大勢の物見高い群衆に交じっていた。宮殿の正門が開き鳳輦に載った若き国王が出御するや、民衆は大路の両脇に寄り、跪いて平伏せねばならない。彼女もまた大勢の民と同様、地面に這いつくばり、両手をついて頭を垂れていた。
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