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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第40章 空を見上げて
 明華が漸く面を上げた時、既にヨンを乗せた鳳輦は豆粒ほどに遠ざかっていた。明華は激しい落胆と同時にかすかな安堵を憶えたものだ。家に戻ってから、明華はそれこそ涙が涸れるほど泣きに泣いた。
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