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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第40章 空を見上げて
 料理をしていると、白鈴がニャンとチマに纏いつく。気紛れな猫はいつしか外出から戻ってきたらしい。参鶏湯は白鈴の好物でもある。



 現金な猫に、明華はクスリと笑みを零した。


「ちょっと待って。もうすぐできるから」



 白鈴が急かすようにまたニャンとひと声啼いた。 
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