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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第40章 空を見上げて
 貧民街の住民たちはほぼ全員が顔を出し、しめやかな中にも賑やかな葬列となった。



 棺は近くの寺まで運ばれ、荼毘に付されるのだ。明華はマンドクと並んで、寺に向かう行列の中にいた。本来なら、これはマンドクの妻、つまり嫁の役目だ。もちろん、親父もマンドクも明華に強要したわけではない。
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