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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第41章 宿命の恋人たち
 凝った意匠(デザイン)ではないが、品の良いもので、流石は大王大妃の趣味は悪くないといえる。沈尚宮は、これは仕事前の報酬として大王大妃さまよりの下されものだと話していた。




 玉牌を見た門衛は話が通っているらしく、すぐに明華を通してくれた。門を入ってすぐのところには、予め沈尚宮が待ち受けている。
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