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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第5章 想合(おもいあう)
「暗くなってきた。この分では、ひと雨来そうだ」



 王はソファが包み直した重箱を風呂敷ごと白馬に積んだ。



「急ごう」



 ソファを馬上に乗せてから、自分が雪白に跨がる。掛け声と共に鐙を蹴ると、雪白はまた勢いよく走り出した。
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