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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第41章 宿命の恋人たち
 大王大妃の罪は罪としても、彼女もまた十分すぎるほど報いを与えられたように思えてならない。




「そなたの今日の涙、忘れぬぞ。誰にも語れぬ我が罪を思いもよらず打ち明けたというに、そなたは我を誹るわけでもなく嫌悪の眼で見るわけでもなく、泣いた。私には、その涙が尊く、ありがたいものに思えてならぬ」
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