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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第41章 宿命の恋人たち
 湯帷子は肩に辛うじて掛かっているだけで、前は大きくはだけ、逞しい裸の胸が覗いている。



 彼は無意識の中に深く長い息を吐き出していた。緩慢な仕草で視線を動かせば、湯気を逃すために開けた小窓が正面に見えた。
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