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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第42章 奇しき縁~再会~
 遣わされた女輿は煌びやかなもので、およそ貧民街には場違いな代物である。隣近所の子どもたちのみでなく、大人たちまでもが何事かと物見高く遠巻きに眺めていた。




 沈尚宮はまた事前に絹の晴れ着一式を持参しており、これを着用してくるようにとのことだった。
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