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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第42章 奇しき縁~再会~
 眼を見ないで話すときは、大抵、心にもないことを言っている場合が多い。一年の付き合いで知った彼の癖である。



 幾ら彼が質素倹約を率先する王だといえども、国王の食事はそれなりに豪華なはずだ。山海の珍味が並ぶ宮廷料理をきちんと食べていれば、腹の虫が鳴るはずがないのだ。
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