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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第45章 運命の夜
 問い返せば、彼の漆黒の瞳が明華を間近で見つめていた。あまりの近さに、思わずドキリと心臓が撥ねる。




「怖い夢なのは確かだな。毎夜というわけではないんだが、その夢を見たときは、大抵、うなされて眼が覚める。身体中、汗びっしょりだ」
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