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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第45章 運命の夜
 開いた扉の向こうにいたのは、昨夜、ここに案内してくれた大殿尚宮だった。明華は彼女に連れられ、また寝所を出て大殿を後にした。むろん、昨夜と同じように口許を紗で覆い、外套を頭からすっぽりと被っている。
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