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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第46章 相克
 薄布を受け取ろうとしたその瞬間、明華の身体がユラリと傾いだ。足下の小石に気づかなかったらしい。


「おっと」




 咄嗟に宜佑が受け止めてくれなければ、明華は勢いでそのまま倒れてしまうところだった。整備されている道とはいえ、小さな砂利が敷き詰められているから、最悪、怪我をしたかもしれない。
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