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第46章 相克

　宜佑の繰り出した拳がヨンの顎を直撃し、ヨンはその場に転んだ。



「煩いっ。大国の皇子という立場の威を借りただけの、中身のない張りぼて皇子がほざくな」




「何を、この女狂いの馬鹿王めが。貴様の放蕩ぶりは遠く清にまで届いているぞ。十指に余る側室だけでは飽き足らず、妓生まで引っ張り込んで一日中、乱痴気騒ぎに明け暮れているとか」