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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第47章 迷宮
ー殿下と皇子に見初められたほどの女だ、さぞかし美しいのであろうの。



ーそれが何でも今、都で評判の〝月の姫〟だというではないか。


ー月の姫といえば、あの夢占をするという娘か。



ーそうとも。摩訶不思議な神通力を使い、依頼者の夢に入って、その者の未来を読むことができるらしい。夢占をするには、依頼者と枕を並べて眠らねばならぬらしい。
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