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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第47章 迷宮
 横長の盆に積み上げた訴状を紫檀の重厚な執務机に置き、内官長は物思わしげな眼を王に向けた。いつもとは明らかに様子が違う。



 燕海君は敏感に察知し、一旦は取り上げた最初の訴状を机に戻した。




「いかがした? 何か物言いたそうな顔をしているな」
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