パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第47章 迷宮

　こんなところも、危ういと内官長は危機感を募らせるのだ。崔明華は、この怜悧な王にとって唯一の泣き所だ。どんなに知略に飛んだ人物でも、必ず弱点はある。そこを突かれれば、失敗するはずのない失敗を犯しもするし、時には身の破滅を招くことだってある。




　けれど、内官長は若い主君に弱点など、あってはならないものだと考えている。