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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第47章 迷宮
「おお」



 大王大妃から感嘆の溜息が洩れた。室の片隅には側近の沈尚宮がいつものようにひっそりと控えている。


 感情を露わにしない尚宮も何事かと眼を見開いていた。




「沈尚宮、今の不思議を見たか?」
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