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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第47章 迷宮
 何故か集団がピタリと眼前で止まった。明華は焦った。立場が上の者が話しかけるまで、顔を上げてもならないし、話しかけてもならない。これも後宮の掟だ。




 訳が判らないまま、明華は頭を下げ続けた。牡丹色の美しい刺繍靴が視界に入っている。側室の誰かが今、明華の真ん前に立っているらしい。
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