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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第47章 迷宮

またも予想外の反撃に遭い、側室が固まった。
「なに?」
「お妃さまだって、同じでしょう? 国王さまのご寵愛を得ようと日々、大勢のお妃さま方が競争をしているのが後宮ではありませんか。綺麗な服を着て澄ましていても、頭の中で考えているのはたった一人の殿方の気を惹くことだけですよね。後宮と妓房のどこが違うんですか? 側室と妓生、身分だけは天と地ほども違うけど、やっていることは結局、一緒じゃないですか、あなたたちに妓生を蔑む資格はないわ」
「なに?」
「お妃さまだって、同じでしょう? 国王さまのご寵愛を得ようと日々、大勢のお妃さま方が競争をしているのが後宮ではありませんか。綺麗な服を着て澄ましていても、頭の中で考えているのはたった一人の殿方の気を惹くことだけですよね。後宮と妓房のどこが違うんですか? 側室と妓生、身分だけは天と地ほども違うけど、やっていることは結局、一緒じゃないですか、あなたたちに妓生を蔑む資格はないわ」

