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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第6章 新月
「私が何を後悔するというのですか? 殿下」



 王とソファの視線が淡い闇の中で交わった。燭台の蝋燭はとうに消えている。



「今夜、俺に抱かれたことを」




 直截に言われ、ソファはなおも王を見つめた。
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