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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第6章 新月
 王の冬の透明な陽を彷彿とさせる瞳が眩しくて、まともに見られない。思わずうつむくと、彼特有の少し低い野太い声が聞こえた。




 男性にしても、彼の声は普通より低い方だと思うが、ソファはこの声を聞いていると何故か親鳥の翼に包まれる雛のように安らげる。大好きな声だった。
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