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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
 さて、どれほど権高で我が儘な奥方であろうよと実のところ少し警戒して、やって来たのだ。



 明華は文机から少し離れた下手に端座し、奥方の登場を待った。だが、奥方はいっかな現れない。



 四半刻が経ち、半刻が経ち、そろそろ一刻になろうかという頃、漸く室の扉が開いた。
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